あの人は、会うと必ずチョコレートをくれた。 ひとつひとつ包装された、まんまるいチョコレートだった。 彼は別れるときに必ずそれをどこからか取り出してわたしの手に握らせる。わたしは彼との時間の終わりを惜しむ代わりに、それを口へそっと入れて、甘く…
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