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【社会学#6】音楽番組の終焉

今期から始まった音楽番組はネット上ではいまいちな評判。

netallica.yahoo.co.jp

 

アーティストを育てない音楽番組は必要ない。

かつて音楽番組はアーティストたちの新曲発表の場だった。私も、音楽番組で曲を知ってCDを買ったり、好きなアーティストならどの歌番組で最初に新曲を歌うか雑誌でチェックして録画し、繰り返し見たりしたものだった。

しかし今は、ネット上でPVをすぐに配信でき、演出も自由自在、PV数やシェア件数でどんどん視聴者を広げることができてしまう。

すると音楽番組はその「新曲発表会」の機能を失って、ネット上で人気になったアーティストたちをテレビ「にも」出演させるだけのものになる。コンテンツを創出する側だったテレビが、コンテンツの消費者でしかなくなってしまう。(「驚きの映像」紹介番組なんかもいかにもそうで、YouTubeの人気動画を地上波で流すだけになっている。)

 

本来、全国各家庭に情報を届ける「配信力」だけでなく、広いネットワークによる「取材力」が武器だったはずのテレビが、そのひとつを失ってしまった。ではもう片方の「配信力」に変わらぬ価値があるかというと、なるほど今でもそのリーチは他のどのメディアよりも広いが、しかしいつでも好きなときに見れるという点では、音楽番組にはネット動画の方がずっと適している。

 

異なる二者は、互いを育成する関係が築けてはじめて寄り添い合える。

 

いま、音楽番組はアーティストを育成する力を失った。

いや、かろうじて「懐メロ」というジャンルにおいてのみその力が残っているかもしれないが、それほど先細りが確実な市場もないだろう。