「即興演奏 12のとびら 〜音楽をつくってみよう〜」(樹原涼子 著)が音楽之友社より発売になりました。
この本のキャラクターデザイン、イラスト、装丁を担当させていただきました!
内容紹介(音楽之友社ホームページより)
誰もが憧れるが、実際にはどうしたらよいかわからないという声の多い「即興演奏」を初心者・子どものうちから体得できる画期的教本。
「自由に演奏する」ことが難しいなら、まずは決まったルールの中で遊び、次々と即興アイテムを増やしていき、最後にはそれらを自分好みにアレンジして自由自在に演奏ができるようにすればよい!という画期的な手ほどきにより、どんな人でも即興演奏を楽しむことができるようになる。
カテゴライズされた即興要素ひとつひとつにスポットを当てて実際に挑戦してみることで、頭も整理され、即興演奏への戸惑いや恐怖が消えていく。
即興演奏のプロフェッショナルである作曲家の大友良英氏とウィーン国立バレエ団専属ピアニスト滝澤志野氏から即興現場からのコメントも貴重。
体験していくたびにかえって「自由に」なれるという、即興演奏導入における待望の教材。
月刊連載時からのキャラクター
そもそもこちらの本の前身として、ピアノの先生向けの月刊誌「ムジカノーヴァ」で樹原涼子先生の連載があったのです。
即興演奏と聞くと「自由すぎて何をすれば!?」という心の壁を、12のレッスンで段階的に「引き出し」を増やしていき1年間を通して気楽に即興ができるようになる、という連載でした。
この連載にさらに手を加えて、ワークブック風にガラリとスタイルを変えたのが本書です。
連載開始時に樹原先生に声をかけていただき「挿絵」を描かせていただいたのですが、
ただの挿絵では面白くないなーと思い、キャラクターと世界観を決めて描かせてもらいました。
とびらを開くと、引き出しが増える
ピアノ大好きなウサコちゃんとくまピョンが、新たな「即興演奏のとびら」に出会います。
本書では、1つのレッスンで1つのエッセンスを学びます。それが「とびら」。
とびらの先で即興演奏を学べば学ぶほど「引き出しの木」がどんどん成長していきます。最終的には12の引き出しがいっぱいになった立派な「即興の木」ができます。
レッスンはそれぞれ4部構成なので、毎週少しずつこなせば1年間で引き出しの木がいっぱいになる、という流れ。
樹の年輪が重なっていくみたいに、ご自身の成長を「引き出しの木」の成長を通して感じてください。
生徒代表、ウサコちゃん&くまピョン
難しそうに見える「即興」に気楽に取り組んでもらえるように、生徒さんに寄り添える「クラスメイト」として生まれたのが「ウサコちゃん」。
耳が大きくて聞き取りが上手、ということからのうさぎです。
(トナカイのデザインからがっつり画風変えようかと思ったんですが…突発的で変える余裕もなくそのままに…笑)
その後、連載が進むにつれて内容も徐々に高度になっていき(本書ではあまりそう感じさせないようになっていますが)、また夏に開催された「ピアノランドフェスティバル」で樹原涼子先生と小原孝さんの連弾を聞いて、樹原先生のピアノの真髄は連弾ということを再確認して生まれたのがウサコちゃんの相方「くまピョン」。
元々は「連弾の相方」くらいのフワッとした思いつきだったのですが、樹原先生のアイデアで後輩キャラになりました。
ウサコちゃんの連弾相手として、
ピアノを習う男の子が自己投影できるキャラクターとして、
ピョンピョン楽しく進行するウサコちゃんに対して、徐々に難しくなっていくレッスンに置いていかれそうな生徒さんの気持ちを救う「難しくて苦労するキャラ」として、
くまピョンが良い感じにパズルのピースとして埋まってくれました。
即興の楽しさを伝える理想形の伝道師・ウサコちゃんに対し、
くまピョンという「練習めんどくさーい」とか「難しそうでできるかわかんないよーっ」という「リアルな生徒」像。
その2人(2匹ではなく笑)が実際のレッスンでも、生徒さんに寄り添って応援してくれたらいいなと思います。
生徒さんの「創造力」を引き出す装丁
連載が終わり、いよいよ本になる…という時。
前々から「本でもイラストを」と言ってくださっていたのですが、まさかの装丁まで任せていただけることに。
本書のテーマは「即興演奏」。
楽譜の通り・教えられた通りに弾いて点数をつけられるようなピアノとは違い、この本が扱うのは生徒さんの内から生まれる「創作物」です。瞬間瞬間の消えモノで、正解はなく、一人ひとりその時その時で生まれる音。
先生から教えられる教科書ではなく、生徒さんが自発的に自分から生まれるものを楽しむ本にしたい…と思い、生徒さんが自分で書くスペース・消えモノの即興演奏を記録するスペースをふんだんに用意しました(それでも足りない!という生徒さんは別で五線ノートを使ってくださいね!)。
先生によると「楽譜を読む機会は多いけど、自分で書く機会は少ないのでその役にも立つ」とのこと。確かに、私も昔ピアノを習っていた時、楽譜を読むことはあっても書いたことはほとんどなかったなぁ…。
レッスン中に弾くのはもちろん、鉛筆を握る時間をたくさんこの本の中で設けられれば。情報も娯楽も溢れかえっているこの時代の子どもたちに、演奏だけでなく音符でも文章でも絵でもいいので「自分の中に去来したものを表現する」時間を少しでも増やせれば、と思います。
なので即興演奏を楽しんでもらうのはもちろんですが、この本の空いたスペースに落書きしたり、挿絵に色塗りをしたり…生徒さん自身の創造力を存分に発揮してもらえる一冊になれば嬉しいです。
本書の使い方・楽しみ方はセミナーで
今後、この本の発売記念セミナーを樹原先生が開催されます。この本はどんな内容か? どんな風に使えばいいのか? を著者の先生から直々に学べる貴重な機会です。
東京・名古屋・大阪の3箇所で開催されますので、ぜひご参加ください。
私もちょっとだけ登場させていただく予定です…!
ピアノの方で私から言えることはほとんどありませんが、キャラクターたちを通して生徒さんをこの世界に誘っていくお手伝いをさせていただきます!
具体的な日程・申込みについてはこちらをどうぞ↓
「即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう」
樹原涼子 著
【定価】 1,512 円 ( 本体1,400 円)
【判型・頁数】 B5・56頁
【発行年月】 2019年7月
ちなみにこれを作る前に「はじめてフィンランド」で本作りを体験しておいて本当に良かったと思いました…全ては流れの中にある…!!
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— トナカイ フサコ/3日目-南2-エ26b (@fusakonomanga) 2019年8月8日
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