- 作者: 井上荒野
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
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きんと冷えた氷のように鋭いのに、ゆらゆらと形が分からないまま放りだされる文章。
好きな人は好きなんだろうけど、個人的には気に入らなかった。
あまりにも投げっぱなしで、抽象的で定まらない。というか単純に、わくわくしないのだ。自然と、字を追う目も、頁をめくる指も足取り重くなる。
しかし唯一、最後の話はいいかもしれないと思った。アットホームな居酒屋の雰囲気を想像すると頬が緩む。最後もちょっと、かわいかったし。
解説を書いている江國なんとかという人がそういえば有名だし、次に読んでみようと思った。