- 出版社/メーカー: パンド
- 発売日: 2003/08/08
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「映画をみた!」って気分にしてくれる作品のひとつ。
ありそうな逃走劇、友情愛情、ヨーロッパの風景といった「これぞ映画」的要素が揃っている。
ただし他の「映画をみたと思わせる映画」(『風と共に去りぬ』『サウンド・オブ・ミュージック』とか)ほどすぐれた名作かといわれると、そういうわけでもない。しかし決して駄作ではない。あると思います、といったライン。
最後の最後で流れる音楽を聴いて、はじめてこの映画は悲劇だったのだと気づいた。それくらい、登場人物はどれも暖かく、日差しは明るいしほっとする場面も多い。本当は前途多難で救いなどあるのだろうかという状況だというのに、そのことを意識させない。
それでも生きてさえいればと、希望を抱いてしまうのだ。