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人にはそれぞれ向き不向きがある。居るべき場所、住むべき世界がある。
何もこれは刑務所だけの話ではない。帰るべき家が最も恐ろしい人もいるし、外の世界が脅威である人もいる。我が庭を柵で囲う人もいれば、早々に庭など捨ててしまう人もいる。
どちらが良いか、正しいかではなく、ただ「ここじゃない」人は自由になればいい。慣れられる人は、恐れずに、恥じずに、慣れればいい。与えられたレールを堅実に歩き幸せになるのも、あるかないか分からない希望を追い求めるのもいい。C'est la vie.
たまたま彼は自由の住民だった、ただそれだけだ。
同じテーマのもので「カッコーの巣の上で」を連想した。ただこれに出てくる彼らは、また違う道を歩んだけれど。
あまり刑務所モノとか、暴力やの闇やのの匂いばかりプンプンするものは好きではなくて、それでグリーン・マイルとかも避けて通っているのだけれど、いい加減見てみた。
まあ下品というほどでもないし許容範囲内で、かつクライマックスの「一本とられた!」な痛快な感じは好きなので、その点は二重丸。
それにしても西洋の物語というものは「権力への闘争」というのが根本にあって、それは子供向けの本やカートゥーンでも例外ではなく、当然のように「権力とは抗うもの」という前提のもと話が進む。
私が日本人だからなのか、それとも他ならぬ私だからなのか、どうもそれと同じ土俵に立つことは難しく、結局は協調だの平和主義だのに思考が走ってしまう。
この映画の途中でちょっと看守と仲良くなってるぽいとことか「お?」と思ったのに、結局あっちは真っ黒の悪役に終始していたので、あそう、と思った。
教訓:
熱意があるのなら、毎週1通、または2通、手紙を送り続ける。さすれば道は開かれん。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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