- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2003/09/25
- メディア: DVD
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これを「感動作」なんて言っているのでは、終末である。
中学くらいの頃、ラジオでこの作品が紹介されており、見たい見たいと思いながら数年が経ってしまった。三宮サウンドファーストが閉店セールしている時に置いてあったので、まあ有名だし買っておくか、と購入。DVDは借りるばかりであまり所有していない私の、貴重な一枚となった。
が、正直、これはレンタルでいいわ。
感動作だとかいう以前に、もうまったくフェミニストの私としては怒りが湧き上がってとてもではないが何度も見られたものではない。
白人の傲慢、男性の自分勝手。
フェンス職人たちの「落し物」をどうにか埋め合わすために考えた政策は、男たちの罪の上塗りでしかないのだ。なんて愚かなことを考えたものか…。(そしてその説明を受けているセレブ女たちは、なぜそこまで考えが至らない!)
視覚美だの音楽だのハラハラ逃亡劇だのは、家政婦の「旦那様がまた来る」で全てすっ飛んでしまった。
70年代に同化政策が終わってよかったよかったよりも、何年にも渡ってこのような政策がとられ続けていたということに憤りを抑えられない。
愚かなる人類の黒歴史である。
それにしても、逃走に水はつきものである。
「ショーシャンク」の主人公は嵐の中を、ジャン・ヴァルジャンは下水管の中を、「カッコーの巣」のインディアンは噴水の外を。
水こそは、人を生かすのである。