- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2010/05/19
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 75回
- この商品を含むブログ (76件) を見る
オカルト好きなADと、エスパーたちのはちゃめちゃハートフルストーリー。
チープな筋書き、ありふれたキャラ設定、ひねりのないラスト、よく言えば「安心して見れる」悪く言えばB級作品だけれども、しかしこの色彩やセットなど「視覚」へのこだわりは秀逸。カフェの内装や町の風景、登場人物のファッション、どれをとってもおとぎばなしちっくで目に満足。その完璧なまでの作りこみは「アメリ」にも匹敵する。
目だけでなく耳もうれしい。細男のテーマ曲や要所要所の名曲の数々はこの映画の華。
話の筋に期待するのは無理にしても(好みの問題もあるし)、他の部分でこんなにもクオリティの高い作品はなかなかないと思う。
人間が見えること、聞こえるものがすべてではない。信じるのも信じないのも、自由。
実在するかどうかが大事なんじゃなくって、それを信じることでニヤニヤできるのか、デタラメだと暴くことでニヤニヤできるのか、ニヤニヤして生きることが大事なのだ。