旅するトナカイ

旅行記エッセイ漫画

インスタント沼

インスタント沼

インスタント沼

三木聡、聞いたことはあるけど誰だっけなーと思っていて、調べるとシティボーイズの舞台の人であった。
それを知るとなるほど、このシュールさ、コント的テンポの良さ、キャスティングに納得。


しかしまあ、2時間もある割に特に何も起こらない映画であった。
環境的要因により、人生の軌道修正、本当の自分探しをする羽目になる女の子のはなし、とはいっても、センチメンタリズムな雰囲気はカケラもなく、あくまでコミカルでエネルギッシュで楽しく暖かい空気の中、麻生久美子は大爆走するのである。そして特に大きなものを得るわけでも、学ぶわけでも、ないのである。
彼女のポジティブさややってまえ感や切り替えの速さには、私は共感することができたのでうんうんと思いながら見ていたが、たぶん普通目には展開が早すぎるように思えるのではないだろうか。
でも三木氏的には、それくらい、ぶっとばして生きていったのが勝ち!なようだ。
そうだぜ、人生は短いんだぜ。


シュールかつキュートな、お腹をくすぐるコメディ全開なので、
おそらく長い長いコントのように思って見る方が楽しめると思う。


ピッピッピッ
ピーーーーー
「死んだふりしてんじゃないわよ」
ピッピッピッ

には笑わされた。なんとほっとする笑いか。