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【映画】バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

公開終了間際に滑り込み。

 

人生を生きるということ

歳を重ねるということ

何かを手に入れて何かを失うということ

それはなんと不自由で、面倒で、危ういことか。

 

過去の映画スターの栄光にすがる主人公も、

舞台上でだけ自分を取り戻し、それ以外での自分を捨てた名俳優も、

「リハビリ施設に行っていた」ことをアイデンティティにしている娘も、

舞台を愛し映画を軽蔑するベテラン評論家も。

 

それぞれの人物が、よっぽど偏屈でイカれてて正気の沙汰ではない、

実際には絶対に関わりたくないような狂人ばかりなのだけど

その狂気は、自分がこれまで築いてきたもの、自分にとって至高なものを守らんとするために他ならない。

それを守るためなら、ぽんと引き金を引いたり、ぴょんと飛び降りたりもする。

その方が、平凡な人生をまっとうするよりもずっと幸せだったり、するんだろうか。

 

そんなことはともかく、

今夜は気持ちよく空を飛ぶ夢が見れそうだ。

 


映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』日本版予告編 - YouTube