旅するトナカイ

旅するトナカイの旅行マンガ ・ たまに短編小説 ・ 本と映画レビュー ・ 初心者社会学 ・ 日々考えること

最近のトイレ居心地良すぎ

大阪を歩いていたら、急に雨が降ってきました。
通りを歩く人はこぞって店内へ逃げ込みます。カフェはどこも行列をなしています。
こういうとき、披露宴帰りで荷物の多いひとり客は心苦しい。

スタバがあまりにも混み合っていたので、アーバンリサーチのカフェに避難して参りました。

しかしあれですね。
こういうセレクトショップ併設のカフェとかうっかり入ってしまうと、トイレがあるのか不安になってしまうんですね。

ストレスが尿意に表れやすいタチなので、トイレにいけないかもと思ったらたいした水分もとってないのにいきたくなってしまう。
鼻が詰まったらたいして酸素不足でもないのにぜえはあしてしまうのに似てるかもしれません。違うか。

逆に、トイレに入ると心地が良すぎてなかなか出てこれない。家のトイレでも中で本読んだりゲームしたりする方なのですが、たぶんそのトイレいけないかもストレスが極端に緩和されて、解放感から離れられないのかもしれません。

 

それに拍車をかけるのが、最近の外のトイレ。
昨今の商業ビルの女性トイレって、キレイすぎやしませんか。
温水便座は標準装備されているし、いつも清潔感があふれ、暖色系の照明でリラックス効果も抜群。

すると必然的に、トイレ目的でビルに来る客も増えて、テナントはどうかわかりませんがトイレはつねに大盛況大行列だったりするわけです。

おそらくは単にトイレ利用者の数が増えただけではなく、居心地良さのあまりひとりひとりの個室滞在時間も、長くなってると思うんですよ。
だって映画館のトイレって2個くらいしか個室なくて、それでもそこまで混雑せず回ってるけど、商業ビルは個室10個もあるのに全然足りないじゃないですか。

そうすると、ガチでトイレを必要としている人にとっては由々しき問題なわけです。ガチでトイレを必要としている人とはどういう人のことか、そこは文脈から察してください。

またビルのテナントにとっても、同じ1時間のフロア滞在時間のうち、3分5分トイレに使われるより店内を見て回って欲しいわけです。

キレイなトイレは、利用客たちの居心地を高めるあまり、同時に多くの人を困らせてもいるのです。

思うに、社会悪とも言うべきその居心地の良さは、洋式トイレの普及によるところも大きいでしょう。

やはり人間、座りやすい椅子に座りたい。
いちど座ったら、そこでゆっくり落ち着きたい。
すると自然と個室滞在時間は伸びていき、行列が絶えなくなる。

若くて元気な女性たちがトイレに長々と居座ってしまう。

それによる経済的な損失たるや、計り知れません。

たとえば、どこぞの美容関係者に「和式トイレの方が内臓ストレスがなく美容にいい」とかそういう話を流布してもらえれば、女性陣はこぞって和式を選び、すると洋式ほどゆったり座っていられないので個室回転率も上がるのではないでしょうか。

ちなみに和式トイレの良さは、こちらのブッとび動画が教えてくれている通りです。

まぁもちろん和式は和式で、腰痛いと辛いとか、もの落とすのが怖くて気が気じゃないとか、外国人が使い方まちがえちゃうとか、いろいろ改善点は多いんですけど。

経産省のみなさま、ぜひいちどご検討を。