旅するトナカイ

旅行記エッセイ漫画

ベルリンで気づいたこと感じたこと 番外編【後厄パリ・ベルリン・コペンハーゲン旅行】

後厄・八方塞がりパリ・ベルリン・コペンハーゲン女ひとり旅

(前回はこちら

 

ベルリンの番外編です。

ベルリン9日間で感じたこと。

 

ベルリンは日本ブーム?

BIKINI BERLINのポップアップ(6日目より)

BIKINI BERLINには日本雑貨・文房具のポップアップ。

本屋さんには「日本フェア」の棚がほとんど必ずある。日本食、日本のガイドブック、村上春樹の訳書など(やっぱり日本といえば村上春樹なんだな。)

ベルリンフィルでも小澤征爾のコーナーがあった。

 

ベルリンでは日本ブームなのか?

 

かといって、街の人々がとりわけ親日だとは感じない。(私が一目で日本人だと分かる格好じゃないのもあるかも。)

親日な訳ではないけど、円安なので日本旅行がブームになってるのかな?

 

ちなみに今まで一番「親日」を感じた国は、20年前に行ったトルコ。日本人女性と見るや「結婚しよう!」「日本に連れてって!!」と男性から言い寄られまくる。今はどうなのだろう。

 

 

とにかく人が大きい

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2m級の人が普通にいる。日本の身長を全体的に10〜20cm高くした感じで、日本で180cm台の人を見る頻度で2mの人がいる。もうこれは「西洋人って大きいねー」とかでは済まない、何千年前からのDNAの違いを感じる。隣国なのにパリではそうは感じなかった。

 

(↓ちなみに実際どうなのか調べてみた。)

【2024年最新】世界の男女の平均身長ランキング | 日本人男性平均身長は112位、日本人女性平均身長は141位に|セカイハブ

 

そういう民族に合わせるからか、1ブロックが広い、道が広い、建物が広い。道が広いから木も巨大。エスカレーターの段も高い気がする。

 

本能レベルで「圧倒的に強い生き物だ」と感じる人々に囲まれて過ごした結果、日本に帰ってからは街でどんなヤンキーを見かけても「同じサイズやん」と思って怖くなくなった。

「この人、ドイツ人じゃないし」と思うだけで心が強くなるライフハック

 

 

神出鬼没のカラフルなパイプ

こういうパイプが街に時々現れる
いろんな色がある。ちなみにベンツビルはどの支店もベンツマークが回っている

ベルリンの街を歩いていると、かわいい色のパイプによく出会う。色はさまざまで、ピンク、緑、紫など。

ベルリンの壁のモニュメントかな?」と思っていたら、実はこれ、地下水を汲み出すパイプらしい。

 

ベルリンはもともと沼地なので地盤が緩い。

工事の際など、地盤から水を吸い出すためにこのパイプを通すのだそう。工事が終わればパイプは撤去される。

神出鬼没なカラフルパイプ、出会うとちょっとテンションが上がる。

(↓出典)

ベルリン市内に現れるパイプがポップで楽しい :: デイリーポータルZ

 

 

中央分離帯に取り残される

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信号がとにかく短い。

さらに中央分離帯を挟んで、向こう側とこちら側とで信号が変わるタイミングにラグがある。中央分離帯の向こう側の信号が先に青になって、こちら側は後から青になるので、中央分離帯に辿り着く頃には向こう側の信号は赤になってしまう。基本的に「歩行者は中央分離帯で一度止まって、次の信号を待つ」前提の横断歩道だと感じた。

日本だと中央分離帯に取り残されるのってなんか恥ずかしいじゃないですか…。こっちでは道を渡るたびに自分が道もろくに渡れないマヌケなんじゃないかと思ってしまう。

私の歩くのが遅すぎるだけかとも思ったけど、他の人も普通に一度止まっている。道はゆっくり渡るものなのかも。

 

パリでも感じたけど、こちらの人は「小走りで渡り切る」ということをほとんどしない。ゆったり歩いて渡る。渡り切れなさそうなら諦める。お店の話にも通じるけど「自分の番なんだから、自分のペースでやらせてもらうよ」「この人がやり始めたんだから、周りは待とう」という構えがある気がする。

でもパリの方が圧倒的に歩行者優先だった。パリの車の心のゆとりには信じ難いものがある。ベルリンはパリと日本の間かも。

 

※ 私がイラチでせっかちな関西人であることを差し引いて読んでください。

 

 

店員さんは優しい

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ドイツといえばガイドブックには「必要最低限のことしかしない、無愛想な接客」と書かれているけど、行ってみて感じたのは「目の前のお客さんには懇切丁寧」な人が多いと感じた。おかげで待ち時間が長い。

パリは長年の親友レベルで「フレンドリー」だけど、ドイツは接客の範疇で「丁寧」な感じ。

愛想を振りまかない人もいるし、回転率が命なカリーブルスト・スタンドの店員さんなんかは「はい、次!」みたいなせかせかした感じはあるけど、概ね自分の番が来てしまえば丁寧にしてくれる人が多い。

日本のお店ではとにかく一人当たり接客時間を最小限に抑えてお店と他のお客さんに迷惑をかけないように…! というプレッシャーが強いので、こちらではそういうことを気にしなくて良い(し、自分も前の人が遅いからってイライラしちゃいけない)というところに文化の違いを感じる。

 

私はまだ慣れなくてイライラ・ハラハラしちゃったけど、このスタイルに適応してゆったり待てる&待たせられるようになったらストレスフリーで快適な社会だと思う。ちょっと羨ましい。

 

 

家電の時間が長い

洗濯機も食洗機も、とにかく時間がかかる…!(食洗機は、私の自宅にある食洗機もけっこう時間かかるから変わらないかも。)

こちらの家電だと「アフターファイブや週末はたっぷり家での自由時間がある」というライフスタイルじゃないと成り立たなさそう。夜中まで残業して、家では晩ごはんだけ食べてバターン…みたいな生活サイクルでは成立しない家事時間だ…。

 

日本の家電が「時短家事」をいかに極めているかを実感。おそらく日本ではメーカーの「主婦は忙しいんだから、時短で済むように改良しよう!」という改善精神と企業努力によってどんどん家電が進化してきたのだろう。

「は?? 家事など時間がかかって当たり前だが?? だから早く家に帰らせてくださいね??」「日曜に店舗営業?? しないが????」というスタンスだったら社会のあり方はずいぶん違ったであろう。

 

 

天気予報アプリが当てにならない

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日本ではiPhoneの天気予報アプリの精度がどんどん上がっているし、雨雲レーダーで1分単位で天気が分かる。

こちらでは天気アプリは当てにならない…本当にコロコロ天気が変わる…そしてスマホで表示される気温よりも体感温度では5℃くらい寒い…。

もしかしたら、こちらでは他のアプリが主流なのかもしれない。

 

 

18時〜20時が気持ち良い!

19時台でも超明るい

さんざんベルリンについて「天気が悪い」と不満を漏らしたけど、夕方以降は高確率で天気が良い。

「あっ、なんか今、爽やかで気持ち良いな…」と感じたら、それはたいてい18時。

 

まだ4月だというのに20時半くらいまで明るくて、21時に暗くなる…という感じ。かつ、日本のようにカッッッ!!!と西陽が鋭く突き刺すのではなく、穏やかな柔らかい日差しが空を包む。日本の朝の清々しさが夕方に始まる感じ。

毎日こんな感じだったら、夜が楽しみだと思う。

仕事や学校が終わってもまだまだ外は気持ちいいし夜はまだ先なんだから、どこかに出かけて楽しまなきゃ損! という気分になる。

 

そりゃドイツのお店は17時とか18時にバシッと閉まるよね。スタッフさんたちのアフターファイブがここから始まるんだもんね。と思う。

 

本当に本当に、もっと早く「毎晩ビールを飲む」という快楽と出会えなかったことが惜しまれる。

(もし今後ドイツに行かれる方でアルコールが飲める方は、一刻も、一刻も早く「明るいうちのビール」を決め込んでください…!)

(時差ボケもあれども、夜を楽しむために日中の活動はほどほどにしてください…!!)

 

 

ドイツ語のQWETZキーボード

ドイツ語では「ä」「ü」「ö」「ß」といった特殊なアルファベットを使うので、ネット検索がスムーズにできるように、ドイツに来た時にスマホの「キーボード」設定でドイツ語キーボードを追加しておいた。

すると、このキーボードがQWETZ配列! 「Z」と「Y」の位置が入れ替わっているのだ。

左上の文字の並びを取って「pwertz」と呼ばれる。ドイツ語で使用するäüöが右側に

ちなみに、「ß」は「s」を長押しすると出てくる

ちなみにちなみに、ドイツ語以外で使用する特殊文字は母音を長押しすると出てきます

 

この微妙な違いに「ぐぬぬ…」となる。
ウムラウト(¨)は英語キーボードで母音を長押しすれば出てくるけど、「ß」にはドイツ語キーボードが必要だし…。

 

…と思って今確認したら、英語キーボードでも「s」長押しで「ß」が打てるじゃん…。

 

…はい、英語キーボードだけで大丈夫です。

 

 

Citymapperの都市切り替え

今回の旅で利用していた乗換案内アプリ「Citymapper」。

国境を跨ぐと「この国に来たね」ということを検知されて設定が変わる。

その際の画面が国ごとにアレンジしたイラストでめっちゃかわいい!

出典:https://www.theappfuel.com/examples/citymapper_onboarding

出典:https://wonderoftech.com/citymapper-review/

一瞬しか表示されないので、Citymapperを使う方は国境をまたいだ時、お見逃しなく。

 

 

以上です。

 

次はいよいよ、コペンハーゲンへの移動日。

なんとか気を持ち直してコペンハーゲンへ向かうことにします。

 

13日目に続く

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