後厄・八方塞がりパリ・ベルリン・コペンハーゲン女ひとり旅
(前回はこちら)
今日で観光の最終日。
目次
15日目 水曜日 コペンハーゲン
7:30 起床
腕と足が筋肉痛。
昨日そこまでのアクティビティはしてないはずだけど…と思ったら、たぶん救世主教会の塔のせい。緊張して変な力の入れ方をしていたのだろう…。
9:00 朝食
駅の向こう側にある、大きめのスーパー「REMA1000」に朝食を買いに行く。
ベッティーナ号の24時間券が10時までなので、ラストライド。
大当たり! NETTOよりも広くて品揃え豊富。パンは3.5kr〜。カップ麺やサラダ、ヨーグルトも。
今晩のビールも買おうかと思ったけどホテルの部屋には冷蔵庫がないので、今晩また買いに来よう。
買ったもの
- ヨーグルト
- オレンジジュース
- 水
- パン3種類
- エビのパスタサラダ
- カップヌードル(カレー)
- にんじんスティック…というかスティックにんじん
- カットフルーツ
106.95kr(¥2,402)
朝食は部屋で。
- パスタサラダ
- パン半分
- ヨーグルト
貧乏旅行にホテル備え付けのコーヒーが沁みる…。
パスタサラダ、美味しい。平たいきしめんみたいなパスタ。
久々にお腹いっぱいになった。満足。
洗面台で服を洗濯。
10:10 出発
今日は「フレデリクスボー城」を観光したい。
ホテルに置いてあった観光マップに載っていて、その写真の美しさに囚われてしまったのだ。Googleマップの写真を見ているだけでもムクムクと興味が湧く。パリ・ベルリンで宮殿の類はもうこりごりだけどこれだけは見てみたい。ここでしか見られない何かがここにある気がする。
電車で1時間の場所にあるので行ってみる。
コペンハーゲン中央駅からHillørd駅へ向かう。
コペンハーゲン駅は観光客も多くて賑わっている。
券売機で目的地の駅を選択して、必要な金額を支払う。
「Hillørd」と入力しても候補に出て来ず、「H」だけ入れて候補から探す。
運賃 66kr(¥1,482)
電車の車体には行き先などが何も表示されていないので「プラットフォームに時間通り来たからには合っているはず」と信じて車内へ。
公共交通機関でこんな内装を作れるデンマーク人、やはりデザインセンスが一線を画している。
車内の路線図で正しい電車に乗れていることは分かった。
40分ほど乗る。
11:10 Hillørd駅、到着
城までは301番、302番バスで4駅。が、バスの運転手さんからチケットを買う時は現金のみらしい。現金のデンマーククローネは一銭も持っていない。
駅の券売機で買おうと思ったがタッチパネルの反応が悪くて買えず。
参考にしていたブログでは城まで歩いていたので、それに倣って歩くことにする。(チケットも高いし。)
結果、徒歩で正解!
駅前はパッとしなくてうら寂しいけど、一本通りを挟めば観光客向けの商店街。
そして…道なりに歩いていくと…
あまりに気持ち良いので、ベンチに座って朝食で半分残していたパンを食べる。
食べ終わったら、出発。湖畔を歩いてフレデリクスボー城へ。
11:40 フレデリクスボー城、到着
橋を渡って入場。
※ このフレデリクスボー城、あまりにも写真が多い& 何から何まで良すぎて絞ることもできないので、別記事でフレデリクスボー城特集します。
なぜならこの2週間以上・3都市に渡る長旅の中でこのフレデリクスボー城がダントツで一番良かったからです。
お楽しみに。
要約:
- 全ての部屋が良い
- 天上、家具、全てが美しい
- 教会と大広間は圧巻、感嘆
- 3階は部屋ごとに色が違う部屋が並んでいてかわいい
- アンティークな置き時計のベルがちょうど鳴った。シャララ〜ンと綺麗な音色
- 「Prisoner's Tower」は工事中で入れず
- この当時から椅子のデザイン性が高い。さすがデザイン大国
- 一番の売りである湖からの風景を楽しみにしていたが、工事中&逆光で映えず
- 庭の木の剪定も見たことないタイプで面白い
13:30 お昼ご飯
フレデリクスボー城を出てすぐのベンチでランチ。
スーパーで買ってきたものをピクニック気分で食べる。
- パン 1個
- フルーツミックス
- スティックにんじん
- オレンジジュース
13:50 駅へ向かう
来た時には湖畔を歩いたけど、今回は商店街を通って駅へ。
お土産の鍋敷き&鍋つかみを購入。
179.70kr(¥4,040)
湖が臨める広場の真ん中に公共トイレ発見。
床がびしょびしょ&落ち葉がぐしょぐしょ。雨なのか清掃車のせいなのか?
掃除は行き届いている&真昼間で人の少ない平日だからいいけど、ちょっとトイレの中は治安が悪い。手洗い場の水道の水が出なかった。
駅へ歩く。
14:40 Hillørd駅
駅に到着。
券売機でチケットを買って乗車。券売機のタッチパネルの反応が悪い。どうやらタッチするガラス面と、中に設置されている機械がズレてしまっているらしい。
66k(¥1,482)
車両のデザインは同じだけど、今回は車内にらくがきがない真新しい車両でより快適。デンマークはらくがきとポイ捨てが多い。
コペンハーゲンに近づくとどんどん都会になってきて、乗客も増えてくる。
目の前の席にホームレスの大柄なおじさんが座る。(改札がないので乗車券を持っていなくても乗れる。)ずっとデンマーク語でなにか独り言を言ってるけど、怖い感じはない。周りの人もスルー。真正面では匂いに耐えられず、次の駅で降りるふりをして隣の車両へ。
隣の車両で座っていると、何か喚きながら車両を通り過ぎていくおばさん。ただの独り言なのか、物乞いなのか? 特に誰に話しかけるともなく前の車両へと歩いて行った。
15:00 地図屋さんで地図の受け取り
昨日注文した地図屋さんから、世界地図の用意ができたとメールが来ていた。
コペンハーゲン駅で降りるとその足で地図屋さんへ。
韓国系の店員さんが良い笑顔でレジをしてくれる。
商品を渡される時に「Good choice. Enjoy it!」と笑顔で言われた。
地図って「Enjoy」するものなんだ。使うものであって楽しむものだとは思っていなかった。持って帰ったら地図をエンジョイしよう。
世界地図ポスター 395kr(¥8,872)
ポスターサイズなので筒に入れてくれたのだけど、けっこうな長さがあるので飛行機に待って入れることを祈るしかない。雨傘を持って搭乗する人もいるんだから大丈夫だろう。
15:00 ホテルに戻る
疲れた…!!!
昨日までの疲れが残っているのもあるし、フレデリクスボー城、思ったよりも長時間楽しんでしまった。
今日で最終日なので悔いなく観光したいけど、身体が動かない。
しばらくホテルで休む。
昨日通った図書館や博物館、今日は無料なので行くつもりだったけど17時閉館のところが多いので無理そう。
フレデリクスボー城に置いてあった椅子のデザインが良かったので、デンマークのデザイン家具を見たかった。デザイン系の博物館、次の機会があればチェックしよう。
スーパーで買っていたカップヌードルのカレー味を食べる。
17:30 王立図書館へ
図書館ハンターとしては「デンマーク王立図書館」だけは行っておきたい。
なんと、別名「ブラック・ダイアモンド」。
デンマークの建築家が設計した新館が黒光りするキュービックな建物なのでその名がついたのだ。
北欧はこういう厨二心をくすぐるセンスをさらりと披露してくるので放っておけない。北欧神話は厨二の金字塔みたいなものだし、心の中に厨二を棲まわせている方はぜひ北欧を楽しんでほしい。
徒歩15分の距離。歩いて向かう。
道中も通りかかる全ての建物のデザインが気になる…。
どうしてレトロ建築と最新建築がうまく風景の中で共存できるのか、不思議。どちらも「海と空を美しく見せる建物」ということが接続点になっている気がする。
ニューハウンのカラフルな建物たちもそうなんだけど、個々の建物が個性を持って自己主張をしながらも隣の建物や周りの風景と調和する…という高度なテクニックが「センス」としか言いようがない。
「ブラック・ダイヤモンド」到着。
入ると1階はカフェとギフトショップ。
広すぎてどこに行けばいいのかが分からない。
Googleマップの写真で見たようなクラシカルな雰囲気の部屋がどこにも見当たらない。
入れたのは廊下の部分だけで、部屋は閉館していた。もっと早い時間に来ていればもう少しいろいろ見れたのかも。
想像以上に壮大すぎたので今回の攻略は諦める。
外に出て、海辺を散歩しながら宿に戻る。
この時間が一番いい。この時間こそ街をぶらぶらしたいのだけど、たいていのお店や観光地が18時には閉まってしまうのが残念。でもそのおかげで店員さんもこの18時の良さを味わえるのだと思う。
日本で「清々しい時間」っていつかな…朝5時とかかな…その時間に起きるのはつらいな…日本で「清々しさ」を得るのって難しいんだな…。
海風が強いので橋には近寄らなかったけど、きっと橋からの景色も素晴らしいのだろう…。
18:30 スーパーで買い物
今朝来たのと同じ、駅の反対側にある「REMA1000」で買い物。
27k(¥606)
カップヌードルとジュースは明日の朝ごはん。
19:00 Tivoli Food Hallへ
昨日に引き続き、フードコートで夕飯を買う。
自分な食べたいものは嗅覚が教えてくれると信じて、ぐるりと一周。スパイシーなチキンの味に惹かれたのでチキン屋さんへ。
チキンウィング1/4羽&ポテトフライ 135kr(¥3,032)
いつも1日の終わりに夕飯の値段が心臓にクる
ホテルに戻って荷物を置き、ロビーで夕食。
20:30 部屋に戻って荷造り
明日はいよいよ帰国。新しく買ったスーツケースで荷造り。
全て詰め終わった後に、白いトレーナー&白い靴下がベッドのシーツと同化して詰め忘れていたことに気づく。全て詰め直し。
部屋が間接照明のみで暗いので、明日の朝ちゃんとチェックしよう…。
21:30 就寝
後厄度 ☆☆☆☆☆
歩いた歩数 24,879歩
(16日目に続く)
(その前に、フレデリクスボー城の特集はこちら)