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旅行記エッセイ漫画

【アニメ】『メダリスト』ー平成オタク女の感想「これが令和のスポ根か…」

久方ぶりに新しいアニメでも見るかーとアマプラをザッピングしていたら出てきたので再生ボタンを押してみた『メダリスト』

今期やたらと評判が良いようなので間違いないだろうし、フィギュアスケートも好きだし(推しはプルシェンコスルツカヤ)(世代)。

 

一気見しました。

 

アニメ『メダリスト』声優・キャラクター一覧|1期の全キャスト62人を網羅 | アニメニュース | アニメフリークス

 

 

目次

 

どうなることかと思った第1話

ちょっとだいぶキツいのかと思った。

主人公の小学生・いのりちゃんも、若くしてコーチになった司先生も、どっちもしんどすぎて…。

 

いのりちゃんが学校で「無」になっているシーンはマジでしんどすぎ。私自身はいのりちゃんに一ミリも共感できないから、余計に。「自分も昔はそうだったなぁ」と思えたらまだ良かったのに…と思うくらいしんどい。

 

でも、重たい心情や熱い感動シーンのあとにサクッとコメディシーンを挟んでくれるので大変見やすい構成。こういう空気の抜き方、すごく「令和っぽいなぁ〜」と思う。作中の熱気が上がりすぎると冷めちゃう観客の心情を察して(?)、張り詰めたと思ったらスッと引いて、改めてちゃんと熱くしていく緩急…。

 

ライバルや仲間も次々に現れて、明るい子どもたちはどの子も可愛いのでテンポが良い。1シーズン、あっという間。

(その代償として、ストーリーの本筋から外れた周辺キャラの心情が描かれないのはちょっと残念。ポッと出の子にあっさり抜かれるライバルたちの気持ちとか、子どものサポートに葛藤する親の気持ちとかもっと見たい…。)(そういうのにいちいちかかずらってたらトップアスリートにはなれないってことなのかな…。)(とはいえ、次シーズン以降に期待。)

 

 

理想の指導者と、理想の生徒しかいない令和スポ根

もうね、どの子も良い子すぎるんですよ。コーチ陣も含めて。

 

いのりちゃん、倍の年齢のコーチに気を遣いすぎ。

かける言葉の一つひとつが完璧すぎ。

大人すぎ。

 

小学生なんて、悪ノリとか失言とか間違いを繰り返す中でコミュニケーションを学んでいる真っ最中だろうに、「先生にこれを言っては…」って逡巡したりとか、ちょっと相手が黙っただけで「はっ、すみません、私ったら…」とすぐに謝ったりとか、なんかもう、もっとのびのび「子ども」してくれよ…!と思う。

…まぁこれは自分がこの子の親の年齢に近いからで、高校生とかが見たらこれくらいがちょうど良いんだろうなぁ…。

 

 

コーチの司先生も、初めてのコーチングなのに全ての言動が的確すぎ。

 

生意気な小学生のツンケンした反抗に眉ひとつ動かさず、明るく前向きに正しいことしか言わない。「生徒に好かれたい」「生徒に嫌われるのが辛い」みたいな人間くさい感情が一切感じられないし、「こんのガキャア」みたいな未熟さもない。私より若いのに。勘弁してくれ。私なら合宿で理凰くんにマジギレして暴言を吐く自信がある。

 

そう、私はもう完全にパワハラ老害世代なのだ。

 

これが令和のスポ根なのだ。

 

眩しい。

眩しすぎるよ。

 

 

理不尽な最悪スポ根が見たくなってきた

クソみたいなパワハラモラハラコーチで、理不尽な指導ばかりして、そのうえ「あなたに厳しく指導するのは期待の裏返しだ」とグルーミングし、人間性は終わっているのに結果は出せてしまうから否定できない…そういう最悪なスポ根が見たい。

 

生徒も生徒で、大人を困らせ未熟で恥ずかしい失敗ばかりし、20年後に後悔しまくり過去を思い出すたびに赤面して先生に向ける顔がないような生徒が見たい。

いざという時に結果を出せなかったり、自分はこれができなきゃいけないのにってことができなかったり、期待してくれた人たちの想いに応えられない最悪なシーンが見たい。

 

 

だって現実ってそうじゃん…。

 

 

「うわぁぁぁやめてくれぇぇぇ…でもこういうこと実際にもあるぅぅぅぅ…」って思いたい。

 

 

現実がしんどいんだからフィクションでまでしんどい思いをしたくない

という気持ちはめっちゃ、ある。

歳をとればとるほど、しんどい作品が受け付けなくなってきた。

 

実際、この『メダリスト』もストレスフリーなおかげでさらりと完走できた。

しかし甘いものを食べたあとは辛いものが食べたくなるようなもので、『メダリスト』にはない人生の辛苦を味わいたくなってきた。

 

 

そんな折、長らく図書館の予約で順番待ちをしていた『母という呪縛 娘という牢獄』がもうすぐ届く。

 


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タイミング完璧。

 

 

その中でキラリと光る憎たらしいガキ、理凰くん

最高。

そうそう、そういうことだよ。

 

ひたむきに一直線にフィギュアを頑張るキャラクターたちの中で、唯一、感情の寄り道が多くて全然違うところで一人相撲をしているイタイ少年。最高。

 

調子乗ってる時は『ハイキュー!!』のツッキーそのままなんだから好きになるのは当たり前。

 

司先生も「この歳の小学生男子ってそうだよなぁ〜!」とか、「はぁ〜、狭い世界で世の中を知った気になって…」とか、「いっちょお前より断然上ってことを見せておくか」とか、懐かしさと可愛さと憎たらしさの混じった気持ちでニコニコ見ているのだろうか。

理凰くんが心を開いてくれてドバ泣きするシーンは「そりゃそうなるよね…!」ってなった。

 

倒錯した愛とか友情とか、他のキャラに対する矢印が一番多い人物なので、今後どんどん彼の感情と成長がクローズアップされていくのが楽しみです。

 

 

一人しか「優勝」できない世界

アニメ作品としてはみんな良い子すぎるのはちょっと癪だけど、トップアスリートなんて身体能力も精神力も出来上がりまくった人たちの中で一つしかない席を争う世界なんだから、みんな良い子で当たり前なんだよな…。

私のように人と比べてクヨクヨうじうじして結果が出せないような人間は、そもそも『メダリスト』の舞台にすら立てないのだ…。

私は目標シートに「おしゃべりしなーい」と書いているモブ側の人間なのだから…。

 

そういう、すごすぎる子どもたちの中でも、優勝できるのは一人しかいない。

 

誰かが勝って誰かが涙する世界。

 

くぅーっ、世界を目指すって厳しい…!

 

 

 

…と思ったら、負けてもあんまりみんな悔しそうにしないのよね…。

トップの世界ってそういうモンなのかな…。

 

 

それはそれとして、フィギュアを見る眼福がある

特に司先生のスケートシーンが好き。

男性スケーターの力強さ。筋肉量によってポーズ一つひとつがキマるし、指先ひとつの動きまで気を抜かないのはプルシェンコのパフォーマンスを思い出す。

 

努力に裏打ちされた、遅咲きの絵馬ちゃんの演技も良かった。

伸び盛りのいのりちゃんのようながむしゃらさではなく、落ち着いて一つひとつの型を固めてきたような安定した滑り。

 

たぶんモーションキャプチャとかで作っていると思うのですが、誰が演技しているんだろう。モデルがいるならぜひその人の演技も見たい。

 

 

第2期制作決定

たまたまこのタイミングで一気見したのですが、ちょうど1期目が完結したところだったんですね。

第2期制作も決まっているようなので、楽しみに待ちたいと思います。

 

 

よかったら、ついでにプル様を見てってください。

もう、鼻筋の角度まで美しい。

いつでも、何度でも飛べるジャンパー。いちいちドヤってくれるのが「王者」って感じでたまらんのよ。ただ点を取ってるのではなく、ただ競技を競っているのではなく、その場にいる全員に「魅せている」器のデカさがあるよね。

 


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