後厄・八方塞がりパリ・ベルリン・コペンハーゲン女ひとり旅
いよいよ旅も終わり。日本に帰ります。
(前回はこちら)
16日目 木曜日 コペンハーゲン
6:30 目が覚める
7:30 起床
荷造り、朝食。
部屋でダラダラ。
日本から持ってきたティッシュケース1箱をちょうど使い切る。満足。
9:30 出発
カードキーを返すだけでチェックアウト完了。
コペンハーゲン駅から電車で空港へ向かう。
空港までは30分。博多並みに便利。
運賃 30kr(¥674)
10:00 コペンハーゲン空港
みんなが降りる駅でつられて降りる。しっかり確認していなかったけど、目的の第3ターミナルの駅だった。
コペンハーゲンには電車で来たので、旅の最後に初めて空港に脚を踏み入れるというのが不思議。
お店がバーガーキングと小さいカフェ、コンビニくらいしかない。どこかで時間を潰すつもりだったけど、ゲートまで入った方がお店が多そうなので早々にチェックイン。
フィンランド同様、セルフチェックインの機械が充実しているので有人カウンターに行く必要なし。機械なら自分で席も選べる。
プリントされたタグを預入れ荷物に貼って、これまた無人の預入れコーナーでスーツケースを預ける。もう二度とスーツケースを失うまいという決意で以てカウンターに置いてあったネームタグを付ける。
保安検査場。
通路の途中に、レゴでできた警察官が立っていた。かわいい。
通路の最後にあるスクリーンに「Stop here」と表示される。待っていたら、一番空いているレーンの番号が表示されて振り分けられる。なんというハイテク。
あまりにもスムーズにゲートへ着いてしまい、暇。飛行機の時間は13:40。あと3時間ある。
ショップにはかわいい北欧雑貨が多いけど、数が少ないのですぐに見終わる。
11:00 ゲート横の広いベンチで時間潰し
Amazonプライムでダウンロードしておいた映画『アステロイド・シティ』鑑賞。
ウェス・アンダーソン節が炸裂しすぎている。色彩とカメラワークは良いけど、ストーリーが単調で眠くなる。
1時間ほど観たところでトイレに行きたい&お腹も空いたので、一旦止めて移動。
12:30 セブンイレブンへ
前列のおじさんがホットドッグを買っているのを見て「そういえば、まだデンマーク式ホットドッグを食べてないじゃん!」と気づく。
デンマーク式ホットドッグは、長細い筒状のパンに焼きたてのソーセージを突き刺したもの。セブンイレブンのレジ横で色んな種類のソーセージが焼かれていて、レジ裏のオーブンでパンも温めてくれる。
サラダだけ棚から取って、レジへ。
レジのお姉さんは盛大にあくびをしていて「かったりーな」という心の声が全身から漏れ出ている。
「ホットドッグとカプチーノ」と注文。
すごく面倒くさそうにレジを打つお姉さん。
「パンはいる?」と訊かれたので「はい」と答えると、お姉さんが吹き出して「…ホットドッグなんだからいるに決まってるよね」とセルフツッコミ。ちょと笑顔になって良かった。
- ホットドッグ(フレンチソース)
- サラダ
- カプチーノ(大)
138kr(¥3,100)
カプチーノは、日本のセブンと同様にコーヒーサーバーで自分で淹れる。カップもサーバーに置いてある。サイズの不正し放題では…。
ホットドッグのパンを焼いてもらっている間にカプチーノを淹れる。パンが焼けたらソースを訊かれる。ケチャップ、フレンチソース、マスタード等あった。最後にソーセージの種類を選ぶ。「クラシカル」という定番ぽいやつをチョイス。辛そうなソーセージもある。
おいしい! 大きいので食べ応えがある。
(日本でデンマーク式ホットドッグが食べたい方は、神戸・須磨で食べられます↓)
ソファで落ち着いて、映画の続きを観ながら優雅なランチとしよう…と思ったら、続きが視聴不可になっている。アマプラは海外に出るとAmazonオリジナル以外の動画が視聴できなくなってしまう。ダウンロードしていた動画は1回だけ視聴できるらしい。『アステロイド・シティ』の後半30分が観れない。(まぁ…いいんだけどさ…。)
ついでに、ワイヤレスイヤホンの右側が、ない。
…なるほど、試してくるじゃん。
まだまだ搭乗時刻までは余裕があるので、まずは落ち着いて食事を済ませる。
13:00 イヤホン探索
食べ終わったら、今まで通った道やトイレの中をくまなくチェック。
元いたベンチに座っていた人にも聞いてみたが、ない。
何周も何周も歩いてみるけど、ない。
スマホから音楽を流せば音が鳴るかと思ったけど、ない。
ワイヤレスイヤホンの片方だけを盗んでもどうしようもないと思うので、盗難の筋はなさそう。ゴミとして捨てられたとも思えない(空港で落ちているゴミをわざわざ拾う人はいないと思う)。
もしかしたら親切な人が拾って届けてくれているかもしれない。さっきのベンチから一番近いのは自分が搭乗するゲートなので、そこにいるスタッフの人に「ワイヤレスイヤホンを片方落として…」と相談。スタッフのおばさんが「あらまぁ、それは気の毒に…!」とすごく同情してくれる。(海外のスタッフさんって何かトラブルがあった時に「それは私の仕事じゃない」と対応してくれない・対応してくれてもめちゃくちゃ遅い…とよく聞くけど、解決はしてくれなくともめちゃくちゃ同情して労ってはくれる。)(日本人が幼く見えるせいで「かわいそう」度合いが上乗せされている可能性もある。)
もし見つかった時のために自分の席番号を伝えておく。
もうこれ以上ないほどに確認したので、諦めて搭乗ゲート内へ。コペンハーゲン空港は、ゲート前で再度の手荷物チェックを経て各ゲートの待合室で搭乗を待つ。(その待合室にもトイレや自販機はある。)
思い返してもイヤホンを床に落とすタイミングはなかったので、待合ベンチに座ってリュックの底をくまなく探す。
…と、出てきた!
そうだよねそうだよね、そうだと思ったよ…。
問題は落ち着いて対処すれば解決する。
13:40 搭乗
日本の飛行機と同じく、奥の席の乗客からグループごとに案内されていく。効率的。(行きの飛行機では一斉に案内されるので機内が混んで仕方なかった。)私は前方の席が好きなので、案内されるのはいつも最後。
機内に入ると、ラッキーなことに3列席を独り占め。
これほどの贅沢はないのでフル活用してくつろぐ。後ろの席が浮ついている男性グループでちょっとうるさい。
10時間半のフライトでタイ・バンコクのスワンナプーム空港へ。
機内では、旅行中に宣伝ポスターを見て気になっていた映画『Coup de Chance』を鑑賞。
主人公の女性が、大学時代の同級生と道でバッタリ再会。彼は「大学時代、君のことが好きだった」と猛アタックしてくる。しかし女性にはモーレツに束縛の強い成金夫がいて…という話。
フランス映画で恋愛ものだけど、分かりやすい筋書きなので入り込めた。ラストが面白い。
調べてみると、ウッディ・アレン監督の最新作。なるほど、言われてみればウッディ・アレン節。面白い&ちょうど良いテンションなので2回観た。
他に気になるものがなくて『アナと雪の女王2』を観る。観たことがあった&その時は特に刺さらなかったけど、今回はオラフが消えるシーンで泣く。
6:35(タイ時間) バンコク、スワンナプーム空港着
飛行機の出発が遅れていたのに、到着は時間通り。飛行機は東回りの時には追い風で早い(はず)(確か)。
バンコクは暑い! アイスラテを飲んで次の飛行機の搭乗時間を待つ。
140バーツ(¥590)
なんだかんだで、すぐに搭乗時間に。
8:00 搭乗
今度は3列シートの窓際。隣は父娘。人が良さそうな二人で良かった。
この飛行機で5時間半。
さっきの飛行機では横になれたとはいえ充分に寝ていないのでウトウトする。けど寝て起きたらいつもトイレに行きたくなるので、窓際だとオチオチ寝られない。トイレに行けないと思うとそのプレッシャーでトイレに行きたくなる。ストレス。
気を紛らわせるために映画『パシフィック・リム』を流し見。設定が完全に『怪獣8号』だった(というか『怪獣8号』が完全に『パシフィック・リム』)。
あまり眠れないまま到着。
16:00(日本時間) 関西国際空港到着
眠くてぐったり…。
18時間かけて帰ってきたのだけど、丸2日くらい徹夜した気分…。
スーツケースを受け取り、関税を通り、出口へ。空港は観光客で賑わっている。
空港から駅まではシャトルで1時間ほど。もう乗り物に乗るのはこりごり…! これ以上私を椅子に縛り付けないで…! と言っても背に腹は代えられない…!
ひとまず30分ほど空港のベンチで休憩。コンビニでお茶を買って飲む。(久々のお茶だけど特に感動はなかった。)
意を決してシャトルバスへ。
運賃 ¥1,800
どうやらコロナの影響でシャトルバスの便がかなり減っているらしい。大阪駅行きの便は通路の補助席も使って満席。韓国人カップルの旅行客が補助席に戸惑っていたので開き方を教えてあげる。
さらに関西国際空港を繋ぐ高速道路が工事中で下道を通るらしく、いつもは1時間の距離が1時間半かかる。
坐禅の気持ちでバスに揺られる。
大阪駅から自宅は、ちょうど帰宅ラッシュの時間。電車のドアにもたれてなんとか家に辿り着く。
20:00 帰宅
夕飯はカレー。
以上。
後厄度 ★★☆☆☆
歩いた歩数 12,239歩
(次回へ続く)