旅するトナカイ

旅行記エッセイ漫画

スーツケースを失くした保険金請求 後処理③【後厄パリ・ベルリン・コペンハーゲン旅行】

後厄八方塞がりパリ・ベルリン・コペンハーゲン女ひとり旅

(前回はこちら

 

最後に、海外旅行保険の請求です。

 

 

 

海外旅行保険の請求

海外旅行で荷物を盗まれたりした場合(「携行品損害」というそうです)、盗まれたもの自体は「ドンマイ」なのだけど、代わりに買った品物は保険が下りるそう。

 

ちょうどこの旅行に行く前にYouTubeで「スーツケースを失くしても衣服代は保険で下りる」という情報を得ていたので「進研ゼミで見たところだ」ばりに予習がバッチリ当たった。


www.youtube.com

 

 

私の三井住友カードの旅行保険は、条件として三井住友カードで旅行代金を支払う必要がある。今までの旅行でも飛行機代は三井住友カードで払うようにしていた。(けど日常使いするカードではないので引き落とし口座にお金を入れていなくて、滞納することが多々あった。)(まさに今回の旅行中、引き落とし口座のお金が足りなくて支払いを滞納しカードを止められた。)(そのせいでタッチ決済機能付きのクレジットカードが使えず、毎回レジで店員さんに呆れられた。)(つまりこの旅行中にタッチ決済できなさに心を削られた理由は、まさにこの旅行の飛行機代を支払えていないせいだったのだ。)(伏線回収)

 

その他の条件は

  • 総額は20万円まで(ただし3,000円は自腹)
  • 商品1つあたりの上限は10万円まで
  • 事故は、旅行の前日〜帰国翌日までの間に起こった事故が対象
  • 保険金が下りるのは、旅行スタートから3ヶ月の間のお買い物(つまり帰国後に買ったものでもOK)

ということらしい。(補償期間、補償対象期間、責任期間など似たような単語が頻出するので5回くらい読んだ。)

 

請求に必要な書類一覧も下記のページに記載がある。(スマホで見るのに難儀する一覧表。)(無料保険の保険金請求などカード会社としては送られてこないに越したことはないので自然の摂理。)

www.smbc-card.com

 

現地で準備する書類

  • 事故証明書/盗難届出証明書

帰国後に準備する書類

  • 買い物した場合は、領収書・保証書
  • 物を修理した場合は、修理見積書・領収書
  • 盗難以外の場合は、商品の写真
  • その他に諸々の書類を記入する

 

 

盗難に遭ったら、まずは現地の警察へ

 

ベルリン警察に駆け込み、事情を説明。

1時間ほどで事故証明書を書いてもらう。

これを失くしたら下りる保険も下りなくなるので、大切に大切に書類を保管して過ごす。(パスポートの次に価値のある書類。)

 

 

旅行中に必要なものをショッピング

念のため証拠写真も撮っておいた

ここがパリだったら買い物もウッキウキだったのだろうけど、そうはいかない。

 

「服は保険金が下りる」と聞いた時、「じゃあ普段は買わないような高いブランド服を買えちゃうじゃん」という卑しい発想が生まれたのだけど(これって保険金詐欺ですか?)、いざその状況になるとそんな余裕はない。ブランド店に入れるような小綺麗な服もメイク道具も全て失っているので、確実に自分にフィットするものが買えるであろうユニクロ無印良品以外の店に入れない。

旅行の荷物を増やしてしまうと再び盗難のリスクを高めるので買うものも最低限。買い物するときは「これって、ほ、保険金、下りるかなぁ…」「下りるならちょっと良いやつにしようかな…」「いや、下りなかった時のために安いやつで…」とドキドキして心臓に悪い。

保険金ショッピング、意外と全く楽しくない(し、「保険金ショッピング」などという言葉は存在しない)。

 

そしてこれらのレシートも大切に保管。

 

 

帰国後にもショッピング

旅行中すぐにはいらないけど、今回の盗難で失くしたものを買い揃えていく。

対象期間は帰国後3ヶ月間らしいのでそれなりに時間はある。

こちらもレシートを大切に保管。

 

運転免許証やマイナンバーカードの再発行手数料も補償対象なので、領収書を大切に取っておく。

 

 

保険金請求窓口へ電話

大体の領収書が揃ったところで、いざ保険金請求。

三井住友カード海外旅行保険のページに書いてある電話番号へ電話。すると、音声案内に従ってカード番号や有効期限、何の要件かなど情報を番号入力していく。「確認してまた折り返します」みたいなメッセージで通話は終了。

 

数日後。

係員の人から電話がかかってきて、具体的な事情聴取スタート。

事故の日付や場所、事故の状況を説明したり、失くした物を口頭でリストアップしたりする。この時に「失くした現金は補償対象外」「でも免許証などの再発行料は対象になる」等を教えてもらう。

「1週間ほどで書類が届くので、記入して郵送してください」と言われて通話終了。

 

それから約2週間後。

郵送で書類が届く。

  • 保険金請求の申請書 →必要事項を記入して押印
  • 事故内容報告書(失くした物・壊れた物のリスト) →必要事項を記入して押印
  • 返送用封筒

この他に、自分で準備する書類として

  • 三井住友カードで旅行代金を支払ったという証明(カードの利用明細)
  • 日本出入国を証明する書類(搭乗券のコピーなど)(行きの搭乗券はスーツケースとともに失くしたので、旅行サイトの予約ページを印刷した)
  • 購入した物の一覧(これは電話口では「作成してください」と言われたけど、書類の「必要書類」欄には記載はなかった)
  • 購入した物の領収書原本

以上を封筒に同封して送る。

「失くした物リスト」と「購入したものリスト」はエクセルで一覧表を作り、印刷。特に「失くした物リスト」はなるべく正確に保険金額が算出できるよう、製品番号や値段、購入時期なども書くのだけどこれが大変…! 大昔に買ったものや人からもらったものもあるので大体の記憶で記入していく。

 

警察の盗難届や領収書など、ドイツ語のものには和訳メモを付箋で追加しておく。たぶんそんな必要はないけど、係の人の心象を少しでも良くするための独自の工作である。

 

(割愛したけど、保険金窓口に電話する前にちゃんと滞納した分を支払ってカードを有効にするというワンステップも挟まっていたのでもう既に山を3つくらい登った気分。)

 

 

書類一式を郵送

大量の書類と領収書でパンッパンの封筒

この書類が届いた時の担当者さんの気持ちを想像しながらグイグイとタイトな返送用封筒にねじ込む保険金請求という戦うバディ。

こんなにパンッパンの封筒が無事に相手方に届くかも不明。郵送途中で袋が弾け飛ばないことを祈りながら投函。

 

 

以上で手続きは終了。

帰国後1ヶ月ほどかかりました。(マイナンバーカードの手数料の領収書を手に入れるのに1ヶ月かかったという要因もある。)

 

現在、保険金が入金されるのか、いくら入金されるのかをハラハラしながら待っている状態です。

旅行に行くときは、失くしても惜しくないようにやっっっすいボッッッロいものを持っていくようにしているので、損害に対して新しく買った物が高すぎる感はある。あまり期待しないでおく。

 

以上で、後厄八方塞がりのパリ・ベルリン・コペンハーゲン旅行は終了です。

旅行はおうちに帰るまで、いや、保険金請求をするまでが旅行です。後厄に背後を取られないか油断ならない2ヶ月間がようやく終わります。

 

 

ここまでお読みいただいた皆さん、ありがとうございました。

今後は漫画の制作に入りたいと思うのでそちらもお楽しみに。

こちらの続編です↓

www.fusakonoblog.com

 

 

ブログ形式で旅行レポをするのは初めてでしたが楽しかったです。撮った写真を供養できるし。ついでにブログデザインとか広告表示とか、前時代的な状態だったのを更新できたし…。

はてなブログトップにピックアップしていただいたりして多くの方に知ってもらえたのも嬉しい。

漫画の方も楽しんでいただけるように色々工夫してみようと思います。

 

これからも、旅するトナカイをよろしくお願いいたします。