旅するトナカイ

旅行記エッセイ漫画

【社会学#12】名詞>ここは俺が!

父親はテレビに小言を言うタイプのオヤジだった。おバカタレントがもてはやされた時分はそれはもう大変で、たぶん日頃のストレスも多い年頃だったんだとも思うけれども、「日本語がおかしい」「そんなことも知らないのか」とずっとぶつぶつ言っていた。そん…

【社会学#11】イイネ系民主主義

いち20代の若者とかろうじて分類される者として、やはり今の日本はヤバいと思う。文化にしろ、雇用にしろ、政治や外交にしろ、てんでばらばらの思惑が渦巻いて混沌としてると思う。戦争は嫌だと思う。何か変えていかないとそのうち立ち行かなくなる、という…

【社会学#10】愛されないほど独裁者になれる

私は世界大戦というものを生々しい実感をもって知ってはいないけれど、 どうやら日本が戦争というものに向かっているらしい危機感は、肌で感じている。 しかし不思議だ。 ネットではこんなにも反戦や護憲の声が溢れ返っているのに、どうしてそれでも戦争に向…

【映画】チャッピー

別の映画で予告編を見て、社会派っぽかったので。 「第9地区」の監督による、正統派SF映画。 チャッピー / CHAPPiE 予告編 - YouTube 人工知能が発達して、ロボットが人間と同じように感情を持ち、成長し、誰かを愛し、「生きたい」と望むようになったら? …

【社会学#9】結婚式の魔力

個人的なことだが、このところ周囲が結婚ラッシュである。 結婚とはなんとまぁけったいな制度である。 何億人という人の中からたった1人をこれと決めて、やれ婚姻だ挙式だと通過儀礼を積み重ね、また周囲も知り合いとはいえ赤の他人のごく個人的なライフイベ…

【社会学#8】別れることについて

哲学者の串田孫一の本をいま読んでいて、まだ途中だけど 面白い発見があったので読み終わる前にメモ。 考えることについて (徳間文庫カレッジ) 作者: 串田孫一 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2015/05/01 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る こ…

【映画】バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

公開終了間際に滑り込み。 人生を生きるということ 歳を重ねるということ 何かを手に入れて何かを失うということ それはなんと不自由で、面倒で、危ういことか。 過去の映画スターの栄光にすがる主人公も、 舞台上でだけ自分を取り戻し、それ以外での自分を…

【社会学#7】女の生き方〜母・娘・祖母3世代の母親像〜

ずいぶん売れているようだったので読んでみた、「家族という病」。 家族という病 (幻冬舎新書) 作者: 下重暁子 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2015/03/25 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る 先に個人的な感想を述べると、 ずいぶんと頭ご…

生け花

夢の中で 私は花を生ける はじけとびそうな花びら その生命の蒸発を支える 根元は黒々と腐っていく ぐずぐずの繊維を切り落とし もっと、もっとと養分を欲し なお花弁は高々と 他者を誘惑せんと 有らん限り 命を削る

【映画レビュー】THE FALL 落下の王国

ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD] 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ 発売日: 2009/02/11 メディア: DVD 購入: 7人 クリック: 756回 この商品を含むブログ (123件) を見る DVDを借りてきて一番楽しいのは、映画が始まる前の予告編を見ている時…