旅するトナカイ

旅行記エッセイ漫画

電車でデンマーク・コペンハーゲンへ 13日目【後厄パリ・ベルリン・コペンハーゲン旅行】

後厄・八方塞がりパリ・ベルリン・コペンハーゲン女ひとり旅

(前回はこちら↓)

www.fusakonoblog.com

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13日目 月曜日 ベルリン

6:45 起床

バナナ、インスタントスープで朝食。

 

8:30 ペットボトル・デポジットに挑戦

スーパーマーケットEDEKAペットボトルデポジットを試す。

ペットボトルは無事に回収してもらったけど、ビールの瓶はたまたま買ったやつがリサイクル対象外だったので機械から戻ってきてしまう。

デポジットはペットボトル2本で€0.50。

 

デポジットの機械から出てきたレシートをレジに持っていけば現金をもらえる。たった€0.50のために朝の通勤客で混むレジに行くのが恥ずかしいのでチョコを購入。

チョコ €2.19 ー デポジット €0.50

支払い €1.69(¥278)

 

受け付けてもらえなかった瓶をガラスコンテナに捨てに行く。ちょっと遠い。

 

10:00 チェックアウト

部屋を片付け、その他のゴミもコンテナに捨ててチェックアウト。

 

S-Bahnでベルリン動物園駅からベルリン中央駅へ。

運賃 €3.50(¥576)

 

10:40 ベルリン中央駅で朝食
なんだかんだで中央駅に来るのは初めて。大きくて綺麗!

電車や地下鉄が構内に何線も乗り入れるので、4フロアくらいあって複雑な作り。

建物は綺麗だけど大きい分だけ行き交う人は様々。改札が一切ないので誰でもどこまででも入れる。「この人スリとか置き引きの人だろうなぁ」という人を2人ほど見かける。気を引き締めて、警戒。

 

朝ごはんが足りなかったので改めて朝食。構内のフードコートへ。

パンが食べたいのでカフェへ。レジの新人さんがオタオタで、隣の先輩がかなりイライラしていた。


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  • チョコクロワッサン
  • カフェラテ
  • 炭酸オレンジジュース

約¥1,800(日本円払い)

新人店員さんがあまりにもテンパっているのでレシートをもらうことができなかった

 

イートインコーナーで食べる。

炭酸ジュースは水筒に詰め替え。

 

私の斜向かいの席に手ぶらのおじさん。

コーラのペットボトル一本で席に座っており、ニコニコ機嫌良さそうに行き交う人を見ている。イヤな感じの人ではないので特に気にしていなかった。

が、私が炭酸ジュースを水筒に詰めると、席に近づいてきて話しかけられる。

ドイツ語でよく分からなかったが、どうやら空のペットボトルが欲しいらしい。

 

そう、このおじさん、ペットボトル回収おじさんだったのだ。

 

ずっとあちこちの席に目を光らせて、他のお客さんが置いていく空のペットボトルを集めているらしい。それをデポジットに持っていくのだろう。

 

11:00 電光掲示板でプラットフォームを確認

自分の電車がどのプラットフォームに来るのかを電光掲示板で確認。

入り口の掲示板でむこう1時間くらいの電車の運行状況が分かる(逆にここ以外ではまとめて確認することができない)

電車は12:39発。

まだ時間がある&まだお腹が満たされないので軽食を追加。

 

カリーブルストの有名チェーン店「Curry 36」へ。

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  • カリーブルスト
  • フライドポテト

€5.80(¥954)

 

スタンドで食べていると、紙コップをこちらに向けてお金を乞うてくる女性が。誰が見ているか分からないところで財布を出したくないので気づかない振り。女性が私を諦めてサラリーマン風の男性のところへ行くと、その男性はなにか一言言ってあしらっていた。(といっても嫌な感じの言い方ではなかった。どんな声がけで断ったのだろう…うまく断る方法を知りたい…。)

 

トイレを済ませて、早めにホームへ。

トイレ代 €1(¥165)

次の列車がホームのどこに止まるかも表示されて分かりやすい。そして次の列車が止まらない場所の掲示板には、そもそもその便が表示されないという仕様(先に気づかなかったら私は確実にパニックになったであろう)

電光掲示板は線路に近い方に次の列車が表示されるので「トラックの裏側の文字」と同じような逆向きになるのが面白い。

 

ホームで電車を待っているとリュックを背負った中東風女性が声をかけてくる。スマホ画面を見せてきて、英語で「電車賃がなくなったのでお金を恵んでほしい」という内容の文章が書いてある。

やっぱり下手に財布を出すのは怖いのでこちらも断る。すぐに諦めて他の人のところへ行く。見た目では本当に困っている旅行者だったのかもしれないけど、明らかに地元の人間ではない私に声をかけてくる時点で…。

 

中央駅、今までで一番怖い。

電車の発着の合間は特に薄暗いホームに人が少なくなるので不安になる。

 

12:20 ハンブルク行き電車

12:39発の電車が早めに到着。まずはこの列車でドイツ・ハンブルクへ。

列車の側面に何号車か書いてあるので分かりやすい

 

予約した席に向かうと先客(老夫婦)が座っている。この席を予約したと伝えて席を移動してもらう。

私以外の乗客の半分くらいは予約無しの自由席のお客さんらしい。

 

社内も綺麗で快適
ひたすら田舎道

風力発電が多い

 

14:20 ハンブルク中央駅で乗り換え

到着時、車内アナウンスでコペンハーゲン行き列車のプラットフォームを教えてくれたので、乗り換えも安心。

 

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ほどよいサイズの駅で助かる…!

上の階にフードコートがある

コペンハーゲンには19時到着予定。

お腹が空きそうなのでパンを買っておく。

ついでに、電車の時間までコーヒータイム。


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  • サンドイッチ
  • 甘いパン
  • Café creme

€9.75(¥1,604)

トイレ代 €1(¥165)

 
14:40 ホームへ

コペンハーゲン行きの列車は14:53発。ホームは大混雑。

電車を待っていると、14:50頃に別のベルリン行き列車が割り込みで到着。

ベルリン行きのお客さんとコペンハーゲン行きのお客さんでホームは溢れんばかり

 

割り込んできた電車も10分ほど遅れ、私が乗るコペンハーゲン行きは結局20分遅れで到着。

今回は車体に車両番号が書いていないので、近くの扉から乗車。そして車内に入っても車両番号が見つからない。車両扉の上の電光掲示板に車両番号が書いてあったり、全く書いてなかったり。「さっき7号車だったからここは6号車のはず…」という感じでなんとか席を探す。

 

自分の席に辿り着くと、これまた楽器青年が座っている。私は自分の席を誰かに座られる星のもとに生まれている。

「私の席だ」と言うが食い下がられてしまい、私も自信がなかったので隣の車両へ。

隣の車両で車両番号を確認して、やっぱり私の席はあの青年が座っている場所だったので「あなたの席は隣の車両だよ」と再交渉して空けてもらう。

 

Spotifyを聴きながらノートを書いたりして過ごす。レシートを整理していたら「€1=¥170」と書いてあるのを見つける。目玉が落ちそうになる。

 


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コペンハーゲンに近づくほど、三角屋根の美しい田舎風景になっていく。

町を通るたびにメルヘンな建物が続いてキュンキュンする。

こういうところに滞在してみたかった…! 次にドイツに来る時は田舎を目指そう。

 

16:00 乗務員さんのチケットチェック

乗務員さんがチケットにスタンプを押していく。プリントアウトしていたチケットを見せる。

ドイツにはどの駅にも改札もないので、これ以外に乗車券を確認する機会が一切ない…その気になればいくらでも…と思うとすごい仕組みだ。

 

スマホの充電が少なくなってきたので充電しようと、席のコンセントに充電ケーブルを挿す…が、充電されない。隣の席も試してみたけど、ダメ。どうやらこの車両自体に通電していないらしい。

他の人たちも充電しようとしては諦めていた。

この後も3時間以上乗車するのに…!

さっきの電車で充電しておけばよかった…!!

 

慌ててSpotifyを消し開いているアプリを停止し、作業はタブレットに切り替え、コペンハーゲンのホテルの場所を頭に叩き込む。

幸いコペンハーゲン駅から3ブロック先のホテルを取っていたので、スマホに頼らなくても辿り着けそう。

 

車内トイレに髭剃り用のコンセントがあるので、いざとなったらそこで充電しよう。

 

途中、コペンハーゲンの最初の停車駅に向かう際に「次の駅でパスポートチェックをするので、準備しておいて」と車内放送が。

乗客が一斉にパスポートを取り出す。

次の駅に停まると、警察官が2人ほど車両を通り過ぎていっただけで、誰もパスポートのチェックはされなかった。

シェンゲン協定加盟国は出入国審査無しで行き来できるとはいえ、ここまでスルーだとは。

シェンゲン協定加盟国でも来年以降はETIASの申請が必要になるらしい。私の記憶だと2024年からの予定だったんだけど、開始が伸びたのかな…?)

 

というわけで、いつのまにかデンマーク入国。

 

デンマークは、海にまたがる島々の小国。

コペンハーゲンは島の端っこなので、ほぼ国を横断する。

 

デンマークに近づいていくほど、どんどん天気も良くなってほぼ快晴。



デンマークの海を渡る橋!

海が綺麗!!!

 

海の色、空の色、建物のかわいさ、空気感、全てが「素敵なヨーロッパ」そのもの。

そうそうそう、こういう風景を見たかったのよ…。

 

既に、コペンハーゲン、来て良かった。

 

橋で海を渡ったかと思うとそこから地下に潜り、地上に出たと思ったらコペンハーゲン駅に到着。

駅に入る時にホームが空くのを待ってしばらく遅れる。ハンブルク駅でもそうだけど、ヨーロッパの長距離列車はこういう「ホームが空くの待ち」で遅れるのがあるあるなのかも。

 

けっきょく予定より1時間遅れ。

 

晩ごはんのサンドイッチ

 

20:30 コペンハーゲン中央駅、到着

スマホの電池がないので写真はないけど、駅を出た瞬間からめっっっっちゃくちゃ、良い。

 

空気の匂いが懐かしい。

外に出ても全く寒くない。(ベルリンより圧倒的に北なのに。)

建物がかわいい。

街のサイズが、全てがちょうど良い。

 

地図を見ずに頭に叩き込んだ道でCabin City Hotelに到着。

こういう「自分が思った通りに歩いたら、思った通りの距離感で、思った通りに辿り着ける」ということが本当に本当に心地良い。

 

思えばベルリンにいた時は「1ブロック」は歩ける距離だけど、人も街も自分よりずっと大きくて、ずーーーーっと「1.4倍」の規格に自分が合わせている感じだっだ。

いつもの1.4倍の速さで歩けば1ブロックは「すぐ」だけど、普通の速さだと「ここからあそこ」がめちゃくちゃ遠い。見えているのに、着かない。周りの人のスピードに着いていけない。間合いが分からない。

そして身を切るように寒い。天気も不安定で急に霰が降ったり、定まらない。普段なら「まぁこのくらいなら」という気温なのに、これまた1.4倍の速さで身に応えてくる。安心・安定というものがなくてずっとこの「0.4」の部分に徐々に削られていたんだと思う。

 

コペンハーゲンは、ドイツと陸続きの国なのにちょうど1.0の規格。不思議。

 

駅からの道すがら、ちょうど後ろに歩いているのが日本人の女性2人組だった。こっちに住んでいる友人が旅行者の子を迎えに来たらしい。

デンマークはみんなカーテンをしないんだね」

「こっちの人は、見るなら見れば? って感じなんだよね。日本は見られないように隠すよね。嫌な時にハッキリ嫌だって言えるかどうかの違いかも」

という会話をしていた。

なるほど、確かにこの「嫌な時にはハッキリ嫌だと言えばいい」「だから過度にガードしなくていい」というスタンスは見習いたい。

 

20:40 ホテルにチェックイン

Expediaで予約したホテル。ここに今日から3泊。


必要なものは揃っているコンパクトなお部屋
トイレとシャワーがカーテンのみでシームレスに床が繋がっている。ハンディワイパーが置いてあるのでこれで水滴を落とすらしい

 

21:00 スーパーマーケットへ

近くのスーパー「NETTO」へ。2ブロック先にある都市型の小さなスーパー。

朝ごはんを買っておきたかったけど、冷蔵庫がないとなると買えるものがなくミネラルウォーターだけ購入。

水2Lが安くて感動。

¥173(クレジットカードは日本円決済が選べた)

 

デンマークは世界のデジタル先進地域・北欧4カ国の仲間なので、ほとんどの店でクレジットカードが使える。デンマーク・クローネの現金はスーツケースとともに失ったのでクレジットだけで3日間を凌ぐ。

 

コペンハーゲンは色々と楽しめそう。

明日は「コペンハーゲンといえば」でイメージする海辺の街「ニューハウン」を目指して観光しよう。

 

22:30 就寝

買った水で、部屋に備え付けの紅茶を淹れて飲む。このティーパックは、パリ・ベルリンで使ったティーパックと違って灰汁が浮かない…! そうそう、紅茶ってこういうこと…!

 

後厄度 ★☆☆☆☆

歩いた歩数 12,116歩

 

14日目に続く

 

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